竹下通りの出口付近で工事中の「神宮前計画」

Investigation

ある日の会社からの帰り道、竹下通りと明治通りの交差点で、何かの工事が始まっていることに気付きました。
いつもは、ただ白い壁に覆われていたエリアに、重機が入り、工事が進んでいるようでした。

神宮前計画工事中

思えばだいぶ長いこと、白い、如何にも工事中という感じの壁に覆われていたのですが、一体何ができるのか気になったので調べてみたら、何やら色々あった「案件」のようで、ちょっと記録しておこうと思います。

まず、検索エンジンで「竹下通り 工事」を検索してみると、ちらほら「神宮前計画」というキーワードが出てきました。

工事現場の「建築計画のお知らせ」にも「神宮前計画」と記載があったので間違いないでしょう。

ちなみに下記がそのお知らせ内容です。

神宮前計画の建築計画のお知らせ

項目 内容
建築物の名称 神宮前計画
建築敷地の地名地番 渋谷区神宮前一丁目5番10他
用 途 事務所、商業店舗、飲食店舗、駐車場
敷地面積 6,427.06㎡
建築面積 3,013.45㎡
延べ面積 42,862.97㎡
構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法 直接基礎
階 数 地上23階/地下3階
高 さ 115.30m
建築主 原宿タウン特定目的会社
設計者 株式会社 松田平田設計
施工者 大成建設株式会社
着工予定 平成16年11月15日(2004年)
完了予定 平成29年8月31日(2017年)
標識設置年月日 平成16年6月18日(2004年)

看板をみてみると、なんと着工予定が 2004 年でした。
これまで工事が止まっていたのは何故なのか調べてみると、こんな記事を見つけました。

そうした関係筋が注目するのが、〇四年に建築基準確認を済ませた案件。「神宮前計画」と銘打ち、東郷平八郎をまつった東郷神社(東京都渋谷区)の横の土地六千四百平方メートルをさまざまな地権者から買い集め、飲食店やオフィスが入居する地下三階・地上二十三階の高層ビルを建てる予定だという。だが、現場は白い鉄板で囲われたままで、いつまで経っても工事は進まない。
当初、ダヴィンチと新生信託銀行の共同事業としてスタートしたが、土地の一部を所有する東郷神社側が事業中止を言い出して訴訟沙汰になった。東郷神社の宮司は同時期、右翼団体代表に脅迫された。また、自民党元副総裁の故・金丸信氏系と言われる不動産会社までもがこのプロジェクトの舞台回し役として登場する。ダヴィンチが年金基金や海外大学から預かったまっとうな資金の投入先として不都合はないのだろうか。

引用:建設・不動産「倒産ラッシュ」は十月から加速する - http://www.fsight.jp/articles/print/4460

どこまでが本当の話か分からないですが、この情報によると、神宮前計画はダヴィンチ・ホールディングス社と新生信託銀行の共同事業としてスタートしたらしい。

神宮前計画の現場近くにある神社の宮司(建設予定地の土地の一部を所有している)が、脅されていたことにより、事業計画の中止を言い出した、ということでしょうか。

ただ、これ程の事業が長い間工事が中止されている理由として相応しくない思い、この時期に歴史的な何かがあったか調べてみました。

歴史的な背景には「サブプライム問題」「リーマンショック」がありました。実際、この問題により、ダヴィンチ・ホールディングス社は株価が急下落したと言われていますが、サブプライム問題が日本で影響が出始めたのは 2007 〜 2008 年とされています。着工が 2004 年であるので、その間に何かあったのでしょう。

更に調べてみると、着工はどうやら 2005 年 3 月で、工事中止となったのは 2006 年 2 月のようです。

ダヴィンチ社と新生信託銀行は06年2月、工事中断を通告してきた東郷神社と、この取引の間に入った「リビエラコーポレーション」を相手どって契約不履行で提訴。 その後、530億円の損害賠償請求を追加したが、裁判は今も続いているという。ここでは裁判の経緯については割愛するが、ダヴィンチ側が265億円を支払った相手はリビエラ社だった。

引用:【ミニ情報】ヘラクレス上場「ダヴィンチ・ホールディングス」に突き刺さる〝事件物件〟 - http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/166220/130981/53576241

この裁判が事業進行に直接的なダメージとなったのではないかと思います。これで工事期間が延びて、サブプライム問題やリーマンショックが起きてしまったのか。

根がかなり深そうなので、ここらで止めとこう…。

参考

  • http://view.tokyo/?p=22489
  • http://8706.teacup.com/uedam/bbs/8416
  • http://toyokeizai.net/articles/-/3831
  • http://www.fsight.jp/articles/print/4460
  • http://www7.kankyo.metro.tokyo.jp/building/detail/050102_31.html
  • http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/166220/130981/53576241